高校地学部学習会を実施しました!
令和元年7月21日(日)、熊本市内の高校4校の生徒29名、引率の教諭6名、講師2名、当財団2名の総勢39名が参加して、高校地学部学習会を実施しました。午前中は、肥後銀行熊本駅前支店2階のセミナールームで、熊本大学の松田教授から「地震のメカニズムと地震災害」について講義を受けました。
講義のあと、大型バスと車で視察に向かいました。廃校となっている立野小学校で昼食をとった後、立野ダム建設地に行きました。
松田教授の説明によると、昭和28年の626水害級の降水量があれば、ダムが完成しても白川の想定流量(3,400トン/秒)には1,000トン/秒ほど不足するそうです。
南阿蘇村の展望所では、講師の鳥井准教授(熊本大学)から、「自分だったらこの景色の中でどこに家を建てますか?」との問いかけがあり、昔の人が湯治に行っていた温泉地で水蒸気爆発に巻き込まれた話(物事には二面性があること)などを教えていただきました。
最後に益城町堂園の「布田川断層帯」を視察しました。大蛇伝説が古くから伝わる地区だそうですが、繰り返し発生する地震のことがレンコン畑に棲む「大蛇の仕業」として伝わってきたようです。午前中の講義で説明があった場所を、実際に午後から見に行ったことで、理解が深まり、大変有意義な学習会となりました。