古文書講座「近世熊本の社会と災害」を開講しました!

肥後の里山ギャラリーでは、
毎年熊本の歴史研究の第一人者に最新の研究成果をご披露いただく古文書講座を開講しています。

平成29年度最初の古文書講座は、
熊本大学文学部教授・永青文庫研究センター長稲葉継陽先生による
4回連続講座「近世熊本の社会と災害」の第1回目でした。

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右が稲葉先生 左は当ギャラリー館長の小堀俊夫です。

今回は、「熊本における歴史資料の伝来と社会」と題して、
熊本大学の長年の保存・研究活動や平成28年熊本地震での文化財レスキューの事例をもとに、
熊本の歴史資料を後世へ受け継いでいくことの重要性をお話いただきました。

「残るべくして残った文化財など、どこにもない。後代に伝えようとする意志を持ち、
努力を怠らなかった先人たちの営為の積み重ねの賜物」とおっしゃる稲葉先生。

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昨年の地震によって熊本の文化財は甚大な被害を受けましたが、
文化財を守り伝えてきた先人たちの努力を知ることで、改めて「文化財の復旧・復興」が
今熊本に住む私たちに課せられているということを再認識することができました。

講義のなかでは、天草・島原一揆で「天草四郎の首を討ち取った」ことを報告する
細川家臣の史料の紹介などもあり・・・受講者の方々は大変興味深く聞いておられました。

今年度の稲葉先生による古文書講座の受講申し込みは締め切りましたが、
現在「里山ギャラリーセミナー阿蘇神社」(講師:阿蘇神社権禰宜・学芸員 池浦秀隆氏)の
受講申込受付を行っております。申込みは、電話・FAXでの受付となりますので、ぜひご参加ください!

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